朝、目覚めたときに首の後ろから肩にかけて激しい痛みが出ることがあります。いわゆる「寝違え」といわれています。何が起こって痛みが出ているかについては、さまざまな要因が考えられますが、検査やMRI画像で捉えられるような変化がないので、正確な原因が特定できないのが一般的です。
もっとも考えられる要因としては、睡眠中不自然な姿勢が続いたために一部の筋肉が緊張し血行不良を起こしている、運動などによって首関節(椎間関節)の袋関節包に炎症がおこった、などの原因が考えられています。


寝違え・首の痛みの改善

寝違えの場合、数日で痛みが改善していくようなら、徐々に首を動かしていくことで治っていくのが一般的です。痛みが強い場合、整形外科を受診して、他の病気の可能性がないかを調べてもらいます。首以外の部位にも痛みがある、痺れがあるときは、頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症性神経根症、頚椎症性脊髄症、脊髄腫瘍、関節リウマチなどの病気の可能性もあるので、しっかりとした診断が必要です。


首の痛みの根本治癒

上記のように首回りの痛みは症状によっては病気の可能性も否定できないため、まずは整形外科で受診してください。特に高齢者に多のが、首が痛いのでと医者に行ったが原因がわからないという方。当院でこれまで見た患者で比較的多いのが、首の筋肉ではなく、「僧帽筋」という首と肩の境目の筋肉が緊張して凝り固まってる症状です。
症状が悪化進行してくると、痛みにびっくりして、首に力を入れ、肩をすぼめるといったことを繰り返して、首がびくりとも動かないほど硬直させた事例もあります。
このような症状になると首が痛いのか肩が痛いのか、それとも背中が痛いのか、本人もわからない状況になります。慢性的なコリや痛みとなった場合は、骨格矯正により身体のゆがみからくる背骨、骨盤など全身の骨格バランスを正常な状態に戻し、症状を改善する施術を行います。また、加齢や出産、体型の変化などによってもバランス不調を起こす要因になるので、それらも含めて日頃からのストレッチや姿勢矯正に気をつける必要があります。