頭痛(慢性頭痛)

頭痛と一括りにいっても、その原因はさまざまです。目の疲れが原因だったり、肩こりが原因だったりします。また、最近では気圧や気温の変化も大きく関係していることが分かってきました。頭(脳)の病気以外にも、さまざまな要因で頭痛が引き起こされることがあり、いわゆる頭痛持ちといわれる慢性頭痛は、主に「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」の3パターンがあります。

・片頭痛
脳の血管が拡張したり、逆に圧迫されて血液循環が悪くなったりすること引き起こされる頭痛です。片側または両側のこめかみ部を中心に、ズキズキとした痛みを伴います。

・緊張型頭痛
後頭部や首の筋肉が緊張し、血行が悪くなることで引き起こされる、頭を締め付けられるような痛みがあります。首や肩の凝りが原因となっている場合もあります。

・群発頭痛
側頭部、目の奥をえぐられるような激しい痛みを引き起こします。片頭痛や緊張型頭痛より事例は少なく、目の後ろにある内頸動脈の異常が原因ではないかといわれています。


頭痛の根本治癒

人間の頭部には、脳実質を中心に軟膜、くも膜、硬膜、頭蓋骨、筋肉、頭皮によってとり巻かれ、その中に血管や脳神経が複雑に入り込んでいます。それらが何らかの要因で、血管の拡張・収縮、筋肉の緊張、神経の圧迫、炎症、出血があると頭痛が起こされると考えられています。また、眼や鼻、耳、歯などの異常によっても引き起こされると考えられ、更には病気やケガだけでなく、精神的な状況、生活習慣によっても頭痛は起こります。

頭痛は、その起こり方や持続時間、痛みの程度、部位、随伴症状などに注意すべき点があり、起こり方から急性頭痛、亜急性進行性頭痛、慢性頭痛の3つに大別することができます。頭痛がひどい場合、まずは脳神経内科・外科の診察を受けることが第一で、主な症状と付随する症状から疑われる病気を調べます。病名がはっきりしない場合、慢性頭痛という選択となってくるのですが、整骨院で治療する頭痛のほとんどは、首や肩の筋肉に疲労が蓄積されることで凝り、それらの凝りから神経が締め付けられて痛みになる、首、肩の骨格バランスが悪く痛みの原因となっている、そのようなケースのみ頭痛を改善して、痛みを和らげる施術であり、病院やクリニックの診断と併用しながら慎重に行っていきます。
また、気圧や気温の変化も頭痛に大きく関係しています。さらには、エアコンの環境下で引き起こされることもあります。

そして、この頭痛を慢性化させるものが「痛み止め」です。
頭痛を抑えるために痛み止めを飲む人がいますが、習慣的に飲むことはお勧めできません。痛み止めは、飲み続けることよって身体に負担がかかってしまいます。少し痛むからと、痛み止めを飲んでいるうちに、手放せなくなってしまいます。そうなると、頭痛の改善をどんどん遠ざけることになります。

痛み止めは、頭が痛くてどうしようもないときの最終手段としてください。そして、頭痛を根本から改善して、痛み止めを徐々に手放していくことが大事です。